とにかくやんちゃで威勢のいい愛犬ちゃん2号は現在4か月の女の子。毎日5才の先住犬愛犬1号を追い掛け回し、どんなに吠えられてもひるまない。きっと1号の事がすきなのね。でもね、そんなあなたの事を1号は本気で嫌がっているみたい。
これは愛犬1号と2号との穏やかな生活を目指して通うパピー教室の第5回目のお話です。
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パピー教室に向かう車の中、1号パパから「緊張するなー」という言葉を聞いた。え?緊張??
パピー教室に通うたびにどうやら緊張していたらしい。おじさんが行くのは場違いなのではないか、という思いがあったためかもしれない。でも今までのパピー教室、驚いたことに男性率が高かったのでその点はだいぶほっとしていたようだった。また知らないことを知るという事が楽しいとも言ってくれた。良かった。2号も緊張しているのかもしれないが、同じように楽しいと思ってくれているといいのだが。
教室に入り席に着くと次々に一緒にお勉強するわんちゃんたちが入ってきた。前回も一緒だったジュエルくんと今日がパピー教室1回目の禄華ちゃんだ。
すると2号が吠えだした。あまり吠え慣れていない2号だが高い声で一生懸命吠えている。何故吠えているのか、何に吠えているのか理解できなかったがとにかくやめさせようと声を掛けていると先生から吠えている時は声をかけないほうがよいのだと教えられた。止めさせようとしてかけた声がそのわんこにとって応援しているようになってしまうのだそうだ。こういう時はこちらが黙っていれば自然と吠えるのをやめる。そして落ち着いてオスワリをしたらすかさず「おりこう」と褒めご褒美をあげると吠えるのをやめるといいことがあると理解するらしい。
12月20日生まれの2号とジュエルくん。そして誕生日が近い禄華ちゃんはそろそろ社会化期から大人期に入っていく時期なのだそうだ。
甘噛みや吠えなどをここでしっかりとやめさせないといけない大事な時期に入ってきたということか・・・。
いつものように飼い主以外からおやつをもらい人慣れの練習。その後体に触れる練習で耳や首輪、足などを触ったらご褒美、触ったらご褒美、というふうにおやつ後出し法でコミュニケーションをとれるようにしていく。次に引っ張りっこのおもちゃで遊び、歯が当たったら遊びをやめて噛むと遊び(楽しいこと)が終わってしまうことを覚えさせる。どれも今までの復習だが繰り返しやることで基本のしつけができるようになっていくということなのだろう。
未だに毎日のように噛みつかれて出血している1号パパだがそれでも復習しながら「この子は少しずつだけど確実に成長している!」と喜んでいる。
さて今日は足ふきとブラッシングのお勉強。
いきなり足を取って拭こうとするのではなく、まずはおやつを使いながらタオルを使って体を拭く(タオルでタッチする)ところから徐々に慣れさせていく。
ブラッシングも同じだ。おやつを使いながらまずはブラシを見せる。次の段階でブラシの背で優しく背中を撫でる。それができるようになってから軽くブラシを当ててブラッシングをしていく。
うちの2号はシングルコートなのであまり毛は抜けないがクセがあり毛玉ができやすい。また禄華ちゃんのようにダブルコートのワンちゃんは抜け毛がすごい。どちらもブラッシングは毎日の習慣にしていきたいことだ。
ここまでやって少々わんこたちはお疲れかな?ということで少し休んでもらいながら我々飼い主の方はこれからの時期、気をつけなくてはならないノミ・マダニの予防についての話を聞いた。わんこの体にダニなどが付いていたら絶対に慌てて取らずに(ダニの口の部分が皮膚に残ってしまう可能性があるので)、そのまま動物病院へ連れていき病院で取ってもらうようにすること。
4月ころから蚊やノミ、マダニの活動時期に入るので月に1度のお薬でフィラリア症の予防やノミ・マダニの駆除などを心掛けるようにしなくてはならないことなどを教わった。
そしてパピー教室をやっているオノデラ動物病院で実際に駆除したダニとフィラリアの標本を見せていただいた。ダニは吸血前と吸血後の2種類が試験管に入っていたが吸血後のダニはタピオカ位の大きさに膨れていた。フィラリアの方は仕付け糸(もっと太かったかな)の塊のようなものが試験管に入っていたのだが、これが心臓などでどんどん成長するのだそうだ。聞くだけでもぞっとするのに更に目の前の標本で怖さ倍増。
愛犬の命を守るため、お薬と普段からの観察やボディタッチがとても大切だと感じた。
本日の授業はここまで。
最後に毎回やっている診察室への冒険と体重測定を行う。1匹ずつ行うので待っている間、他の2匹は今日は箱を使っての遊びをやってみる。2号は開口部を2か所設けた大きめの段ボール箱をくぐれるかチャレンジ!
箱の中におやつを入れ、箱を挟んで2号のいる開口部とは反対側の開口部から2号を呼んでみる。ビクビクしながら中に首を突っ込んだり出したりしているうちに少しずつ体が中に入っていき、最後には見事に通り抜けができるようになった。
やったー!!
人も同じだが「できないこと」が「できるようになる」ということはその犬にとっての達成感や自信につながるのだそうだ。やんちゃな2号がこれ以上自信をつけられては困るが・・・しかし、診察室に入れないという臆病な一面もあるので、できないことは根気よく、少しずつできるように見守ることが大事なんだろうな。
いつもの事だがパピー教室からの帰り道は1号パパの口数が増える。
「2号のカミカミは怖さのあらわれで本当は臆病なんじゃないかな。」
「言ったことが少しずつ分かってきているみたいでどんどん可愛くなっていくな。」
「あんまり噛むからこの子は問題児なんじゃないかと思っていたけどそんなことないな。きっと大丈夫だ。」
「家でやっていることを先生に肯定されると凄く嬉しいな」
授業を受けながら色々な事を考えているのだろう。
わんこやにゃんこと暮らすということは癒されて楽しいだけじゃなく、ペットの問題行動に悩み毎日が辛くペットに愛情を注げなくなることもあるかもしれない。そんな時は自分だけで解決しようとせず、パピー教室や幼稚園、しつけ教室などを利用するのも「あり」だと思う。
さぁ残り1回のパピー教室。それまでの1週間で1号パパの出血回数が少しでも減ることを祈ります。
~NAOKO~
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オノデラ動物病院 パピー教室
―週1回で計6回のレッスンになります。―
【住所】利府町中央1丁目10-4
【電話番号】022-767-7566
【受付時間】月~土9:00~12:00 16:00~18:15 日・祝日9:00~11:45 ※火曜日は休診日のため除く
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