時々「地域おこし協力隊」という言葉を耳にする。過疎地域等に移住し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等、その地域の発展のため活動をする人たちのことを指す。今回お邪魔した川崎町の『茶舗 福ノ葉堂』は神奈川から移住し、3年前まで地域おこし協力隊として活動していた山﨑杏美さんとそのご家族が運営している。
川崎町では130年ほど前まで川崎茶という日本茶の栽培がされていたが、今ではそのお茶の味を知っている人もいなくなり、忘れかけられているお茶となっていた。そこで杏美さんたちが地域おこし協力隊としてそのお茶を復活させようと活動を始めたところ、地元のNPO法人も同じように取り組んでいることを知り、協力してお茶の栽培を行うことになった。雑木林の中に残っていたという川崎茶の原木を挿し木、移植で根付かせ、10年ほどかけてお茶の木を増やし育てたそうだ。そして川崎茶として売り出せるほどに育った茶葉は、杏美さんがいろいろと試した結果、一番香りがよく、おいしさが出る和紅茶として販売することになった。
10年かけて販売できるまでになった川崎茶の和紅茶を広く知ってもらおうと、杏美さんとご両親で昨年の4月に日本茶カフェ『茶舗 福ノ葉堂』をオープンさせた。ここでは川崎茶はもちろんのこと、お茶の良さを知ってもらいたいと現在は緑茶3種、紅茶5種、その他ウーロン茶やほうじ茶など有機栽培・農薬不使用のお茶を扱っている。全てポットで出されるのでお店でゆっくりといただくことができ、気に入ったお茶は購入することも可能だ。これらのお茶は川崎茶を商品化する過程でお茶の魅力にどっぷりとはまってしまった杏美さんのセレクトだ。
お茶と一緒に甘い物が欲しくなるのは当然の事。そこで自家製のあんこや寒天などを使った和スイーツの提供もしている。またこの辺りには食事をするお店が少ないという地元の人の声を汲んで杏美さんが得意とするスパイスカレーが定番メニューとなったそうだ。
茶畑での仕事があるため、お店は木・金・土のみの営業となる。そのうちの金曜日は中型犬までであれば店内に同伴することができ、外に造られた席であれば、どの曜日もわんこと一緒に利用が可能だ。杏美さん自身も柴犬を2匹飼っているそうで、今回一緒に行ったモデル犬のシュシュちゃんも杏美さんとそのご両親からとても可愛がられていた。
そうそう、こちらのお店は古い一軒家を杏美さんとご両親で1年かけてリノベーションしたそうなのだ。テーブルに昔のミシン台を使うなどの工夫がされており、古材を利用しているためどこか懐かしく、温もりを感じさせる。さらに仲の良い杏美さんとご両親がいることでとてもアットホームな居心地の良い空間となっていた。
そんな小さな日本茶カフェで、たまには奥深い日本茶のおいしさに触れながら、愛犬とほっこりしてみてはいかがだろうか。
(取材:NAOKO)
茶舗 福ノ葉堂
【住所】川崎町前川字裏町81-1
【電話番号】090-8053-1223
【営業時間】11:00~17:00
【定休日】日~水曜(木・金・土営業)
【駐車場】店の前に1台分。近隣の駐車場はすぐ上の城山公園の駐車場や徒歩4分ほどの川崎町役場の駐車場が使用可(許可いただいているそうです)
【Instagram】https://www.instagram.com/chaho_fukunohado/
【ペット】・金曜日は店内OK(中型犬まで)・いつでもOKのお外席あり(大型犬もOK)ペット用食事なし・店内利用時はマナーウエア着用・要予約
~他のお客様の迷惑にならないようにマナーを守って利用しましょう♪~
★ARCHE! MODEL シュシュ