今年も残すところあとわずか。年末年始は久しぶりに家族の帰省や親戚の集まりなど、にぎやかに過ごす予定のご家庭も多いのではないだろうか。きっとペットたちも久しぶりに会えるファミリーに大興奮することだろう。
普段と違う年末年始、特に気をつけなければならないのがペットの誤飲誤食などの事故だ。人が多く集まるとペットへの目が行き届かなくなり知らぬ間に食べてはいけない物を口にして体調を崩すということが結構多いそうだ。
ARCHE!読者の皆さんには是非、この年末年始大切なペットが事故や急病になったとき、診てもらえる病院がどこにあるのかチェックをしてみて欲しい。実は県内にはほぼないことに驚くことになるだろう。
そんな中、今年の年末年始も獣医師の浜口先生は完全無休、昼夜問わず24時間診療をおこなってくれる。普段は「移動アニマルクリニック浜口」として訪問診療を行っている浜口先生。先生は県内中の動物病院が休みになる年末年始、「診るやつがいないなら俺が診るしかないだろう」と毎年休まずに走り回っている。(過去の記事はこちら)
しかし今年は今までとはちょっと違うようだ。例年は助けを求める電話があると機材を積んだ車を走らせ県内中を走り回っていた。だが今年は「走らない」。移動アニマルクリニック浜口が移動せず、臨時的に場所を構えて診療を行う。もちろん24時間無休で対応。
今までずっと移動クリニックだったのになぜ臨時的に診療所を構えることにしたのか。そこには往診に行く移動時間がもったいないという思いがあった。県内あちこちに効率よく車を走らせることができればいいのだが実際は無理な話だ。夜中であろうが雪道であろうが、北に行き南に走りまた北に行くなどロスする時間が多いことにずっとストレスを感じていた。特に昨年は先生を頼る電話が鳴り続け、全てに対応できなかったそうだ。往復に2,3時間かかっているこの時間を診療にあてることができれば1頭でも2頭でも救える命を増やすことができる。先生曰くアディショナルタイムの活用を今年から始めるということなのだそうだ。
ここで疑問を浜口先生にぶつけてみた。
往診してくれないとなると患者側としては不便なのではないだろうか。
先生の話によると急病のペットを目の前にして電話をかけてくる飼い主は、大抵どこに行けばいいか尋ねてくるらしい。往診する獣医師なのにだ。それはきっと、じっと来るのを待っているだけなんてできないくらい心配で仕方がないからなのだろう。だから今年から駆け込み寺的診療所を設けて少しでも効率よく多くのペットを診れるようにしたのだそうだ。
それと、ちょっとだけ体力に自信がなくなってきたようだ。寝ずに走り回れる若さと引き換えにもし自分に何かあったら助けを求めている所へ行けなくなるという不安と責任感が大きくなってきた。
臨時の診療所は泉区の鶴ケ丘団地の中に構える。元々美容室だったところで、その形跡がありありと残った状態ではあるが診療には問題ないとのこと。診察室はいち早く設け、酸素室も準備万端。24時間対応するため風呂になんか入ってられないとばかりに頭を丸めた浜口先生のファイティングポーズに例年に増した気合いと親しみを感じた。
ちなみに、この臨時診療所は来年の4月にサロンを併設した動物病院「あにまるロック診療所」としてオープンする。これについてはまた時期が来たら詳しくお伝えするがどうやら普通の動物病院でも普通のサロンでもなさそうだ。
我が家にも2匹の愛犬がいる。万が一のことがあっても浜口先生がいれば大丈夫。この上なく大きな安心感を皆さんにも是非感じてもらいたい。
(取材:NAOKO)
訪問アニマルクリニック浜口 年末年始臨時診療所
【住所】仙台市泉区鶴ケ丘1-30-3 鶴ケ丘プロムナードショップE号棟3
【電話番号】080-4405-0196
【診療時間】12/31(土)AM6:00~1/4(火)AM6:00 24時間対応
【駐車場】あり
【HP】http://www.animal-hamaguchi
※来院前に必ず電話をお願いします。
この記事へのコメントはありません。