10月最後の日曜日、秋晴れの気持ちの良いお天気に恵まれて「第42回東北六県アマ・プロ訓練チャンピオン決定競技会」が鳴子の荒尾湖畔公園で行われた。
朝8時の開会式。気温も低く、また競技前の緊張感で空気がピンと張っている感じを受けた。
普段警察犬として活躍している犬や警察犬を目指し訓練している犬、警察犬種ではないが同じように訓練している犬など、今回は95頭が競技に参加。
競技グランドの周りでは出場待ちの大型犬が距離を保って待機している。大型犬を間近で何頭も一度に見るのは初めてで少しドキドキしてしまった。
競技は服従・選別・追求・防衛と大きく分けて4つあり、それぞれの得意競技で技を競い合う。
コロナで中止になっていた競技会だけに今回の開催は待ちに待ったものとなった。
ちなみに「ハンドラー」とは調教師・訓練士などの意味を持つ英語で犬を上手にハンドリングする技術が必要となるようだ。このハンドラーのプロ、アマ、がそれぞれの競技項目で競い合っていた。
今回は3つの競技を見せてもらったが、どれもハンドラーと犬の間に信頼関係がしっかり築かれているのだと感じずにはいられなかった。
出番を終えたハンドラーさんや見学に来ていた飼い主さんにちょっとだけお話を聞いてみたのでご紹介しよう。
秋田から来たモフちゃん(メス) 8か月のゴールデン・レトリーバー
4か月の訓練を受け、今回プロのハンドラーと初出場。なかなかの良い出来栄えだったとのこと。
宮城県泉区から来たこまめちゃん(メス)7才のチワックス
活発で練習が大好きなこまめちゃんは何度も競技会に出場している。泉区にある仙台第二訓練所卒。
宮城県泉区から来たコロちゃん(メス)1才9か月のウェルシュ・コーギー・ペンブローク
只今訓練中。競技会に出場する素質があると訓練所の先生のお墨付きで今回は見学にきていた。
隣にいるこまめちゃんのお友達で訓練校の後輩にあたる。
山形から来たシヴァくん(オス)1才4か月のジャーマン・シェパード・ドッグ
運動が大好きなので楽しく訓練中。今後競技会に出場してみようかと見学に来ていました。
競技会にはいかにも警察犬らしい大型犬だけではなく小型犬やミックス犬なども参加しており、静かな闘志を感じることができた。
こういった競技会は初めて見せていただいたのだがハンドラーと犬の集中力や緊張感がこちらにも伝わってくるような大会だった。そして犬の持つ能力の高さに改めて感心した1日だった。
追記・・・いつもなら「わんちゃん」と表現するところだが今回は敢えて「犬」とさせていただいた。競技をしている犬はどの子も凛々しくかっこよくて「わんちゃん」という言葉がそぐわないような気がしたので。
(取材/Photo ナオコ)
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