満面の笑みで津軽の郷土料理「貝焼きみそ定食」を運んできてくれたのは店長の姫乃さん。とても楽しそうに話をする姫乃さんにつられてこちらまでニコニコしてしまう。
姫乃さんは津軽の出身。子供の頃から食べていた家庭料理をここ、「びすとろcaféつがる」で出している。用意してもらった「貝焼きみそ」は地元では「かやきみそ」と呼ばれているらしい。ホタテの貝殻の上にホタテ、玉子、ネギなどを入れて焼いたやさしい味の郷土料理だ。
このかやきみそは各家庭によって具材や味付けがちょっとずつ違うらしく嫁入り道具の一つとしてホタテの貝殻を持って行くほど定番の郷土料理なのだそうだ。その他にも津軽ブランドのゴボウを練りこんだごぼう麺美人や馬刺しなど気になるメニューが揃っている。また青森県の全酒蔵のお酒が用意されているそうなので日本酒好きにはたまらない。
そんなびすとろcafeつがるはいつでも実家に帰ってきたようにお客さんを迎えたいと店長の姫乃さんと一緒に看板娘のティナちゃん(2才のトイプードル)がお出迎えをしてくれる。
お店に入ると「おかえり~」とばかりにティナちゃんがワンと1回軽く吠え、その後は人懐っこく駆け寄り、初めて会ったのに初めてじゃないように歓迎してくれる。そして注文した料理ができるまで退屈しないようにティナちゃんが相手をしてくれ、料理が運ばれてくるとさっと自分の定位置に戻るのだ。姫乃さんは「教えたわけじゃないのにこれが自分の仕事だって思ってやってるみたいなんだよねー」と話してくれた。
こちらのお店はわんこと一緒に行くことも可能だ。人懐っこく犬懐っこいティナちゃんが歓迎してくれる。ただしわんこが苦手なお客さんもいるかもしれないので、行く場合は念のため、お店に「連れてきま~す」と連絡をしてほしいそうだ。それとマナーベルト・マナーパンツは忘れずに。
ちなみに店長の姫乃さんは親戚のお姉さんのようなお母さんのような存在。笑顔もステキで色々と話を聞いてもらいたくなっちゃうような人なのだ。
実はお店のある場所は名取市の「本寿院」(毘沙門堂)というお寺さんの敷地内で姫乃さんの旦那様はそのお寺の副住職。義理のお父さんが住職をしており、姫乃さん自身も僧侶なのだそうだ。笑顔を見ているとなんだかありがたいって思ってしまうのはそのせいだろうか。
そんな姫乃さんには夢がある。お寺の敷地にドッグランを作ることと、ペット霊園を作ること。
僧侶としてペットの死による深い悲しみから抜け出せないような人に寄り添い、しっかりと自分が供養をしてあげたいと考えているそうだ。
お墓参りをした帰りにお店によって、食事をしながら姫乃さんやティナちゃんに癒されたら、元気になってここからまた明日へと出発することができそうだ。
(取材:NAOKO)
びすとろcafeつがる
【住所】名取市杉ヶ袋字前沖54
【電話番号】080-3339-1717
【営業時間】11:00~21:00
【定休日】月曜日(お寺の行事などで臨時休業になることも)
【駐車場】あり
【Facebook】https://www.facebook.com/tsugarucafe/
【ペット用お食事】なし (ゆでたお野菜くらいは多少用意できますよ~とのこと)
【犬種条件】大型犬 OK
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