~ペットマガジンARCHE!に連載されている「CAMPER & PETS」。6月25日発行のARCHE! N°16は20年以上キャンプを楽しんでいる仲良しご夫妻と愛犬ルカくんの特集です。その取材にご協力をいただきましたキャンプ場「雄勝FORESTキャンプ場」の情報をこのARCHE! web journalでは一足お先にご紹介~
5月某日、曇り。前日までの天気予報では小さな傘マークが付いていたがなんとか降られずに済みそうなお天気だ。今回取材でお邪魔したのは石巻市雄勝町にある「雄勝FORESTキャンプ場」。カーナビを頼りに車を走らせると間もなく到着というところで「雄勝森林公園」の小さな看板が見えてきた。だがキャンプ場の看板はない。見落としてしまったか?なんとなくこの先には何もなさそうだったが、とりあえずそのまま林道を登っていくと突然キャンプ場らしき敷地に到着となった。
駐車場に車を停め管理事務所の建物の方へ行くと薪割をしている男性が挨拶をしてくれた。電話で何度かお話させてもらったスタッフの及川さんだった。その及川さんに場内を案内してもらった。
こちらのキャンプ場は元々は石巻市が管理していた森林公園だったそうだ。桜の名所でもあり多くの人に親しまれていたが、東日本大震災以降は休園となっていた。その公園が新たに民設民営となり「雄勝FORESTキャンプ場」として生まれ変わった。休園中手つかずになっていた森林公園の木々はイキイキとその枝葉を伸ばしている。まずは整地をして場内にキャンプができる「オートサイド」「フリーサイト」「区画サイト」を設け、また森林公園の頃から利用されていたコテージを整備し宿泊施設として再稼働できるようにした。
震災前から敷地内で飼っていた鹿は今もそこで暮らしている。普通鹿は寿命がオスは4~6年、メスが6~8年なのだそうだ。だからここにいる鹿はかなりのご高齢なのだか足取りも軽く元気そうだった。またご飯の時間になると時々オリの周りに野生の鹿も現れるらしい。
以前は子供たちが遊べる遊具があった広場は安全性を考慮してその遊具を撤去し、2つの大きなドッグランとして生まれ変わった。敷地内の奥の方にある遊歩道の整備などはまだ終わっていないがキャンプ場としての最低限の準備が整ったので昨年7月からプレオープンという形で「雄勝FORESTキャンプ場」はスタートした。
こちらの雄勝FORESTキャンプ場は通年を通して利用することができる。敷地を囲む二つの川のせせらぎや鳥や虫の声を聴きながら春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪中と四季折々の景色の中でキャンプを楽しむことができる。そしてここは東北でも数少ない年越しキャンプもできるキャンプ場となっている。
広々としたドッグランでは一緒に行った愛犬と楽しい時間を過ごすことができるだろう。ちなみにこちらのドッグランはキャンプサイトの利用がなくても遊ばせることが可能だ。
そして何より嬉しいのが場内全ての区画においてわんこ同伴OKだというところだ。キャンプサイトだけではなく、なんとコテージもすべて利用可能。もちろんマナーとルールは守らなければならないが、すべてにおいてOKというのを聞いてとても驚いてしまった。これから暑くなってくる季節だが大自然の恩恵を受け木々の木陰や小さな滝のある沢ではわんこも涼しくすごすことができるだろう。
案内をしてくれた及川さんをはじめ、スタッフの皆さんは犬や猫が大好きなようで、わんこと一緒に場内を散歩していると自然に声を掛けてくれた。ちょっとしたことだがなんだかとても暖かさを感じた。
現在は売店もなく遊歩道も開通していないが、それでも十分楽しめる。しかし雄勝FORESTキャンプ場は今後も少しずつ整備をしていく予定で、それらが整いグランドオープンする日が来るのが今からとても楽しみだ。(取材:NAOKO)
雄勝FORESTキャンプ場
【住所】石巻市雄勝町雄勝原39
【電話番号】0225-57-3544または080-8210-5878
【営業時間】9:00~17:00(問い合わせ対応)
【定休日】不定休
【駐車場】あり
【Instagram】https://www.instagram.com/ogatsu_forest/
【ペット用お食事】なし
【犬種条件】大型犬 OK
【ドッグラン】1時間500円(1頭)フリー1,000円(1家族)※狂犬病の証明書必要
その他キャンプサイトの利用料金などに関しては施設へ直接お問い合わせください。
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