最近食欲が落ちてきた・ご飯を食べているとむせる・ご飯に向かって吠えるようになった
あなたの愛犬はそんな症状が出ていないだろうか。またもし出ていてもシニア期に入ったから仕方がないと諦めていないだろうか。
実はこれ、フードボウルの高さの問題だった―――なんていうのはよくある話。
ストレスなくご飯を食べられるように高さを調整する台は色々と販売されているようだが実際に使ってみると丁度いい高さではなかったり、大前提として「丁度いい高さ」が分からなかったりしてしまう。
そんな悩みを解決してくれる木工房が川崎町にある。
実際に使用するわんちゃんを計測し、体型(体高)に合わせたオリジナルのフードボールスタンドを造ってくれるWOODWORK STUDIO Noahは犬専門の家具や道具を造ってくれる木工房だ。
WOODWORK STUDIO Noahでは対象となるわんちゃんに工房へ来てもらいまずはリードを外し自由に遊ばせる。飼い主さんとおうちにいるときの様子などを確認しながら緊張が解けてリラックスした状態になるまで待ち、落ち着いたところで計測に入る。時には飼い主さんとオーダー品以外の相談や躾、生活改善などのドッグケアに関する話をすることもあり、基本は1時間単位での予約となるのだが状況によっては時間を延長して相談に乗ってくれる。
飼い主さんと話しをしていると噛み癖や吠え癖など普段の生活で困っていることを聞くこともある。オーナーの新井さんはその問題行動は実は飼い主の行動や住環境が原因になっている場合もあると教えてくれた。新井さんは工房で製作をする傍ら動物行動分析学も学んでおりそれを活かしたアドバイスも行っているそうだ。
相談された時には実際にわんちゃんの住んでいるお宅にお邪魔をして問題行動をする原因をさぐり、その改善策などを飼い主に伝えている。
元々新井さんは石巻出身でおじいさまが人用の家具を製作していたこともあり、同じようにオーダー家具を作る職人だったそうだ。2011年、大地震と津波。愛犬と共にやっとの思いで逃げることはできたのだが、いずれは継ぐつもりだったおじいさまの木工所はなくなってしまった。他にもたくさんの物を失いとても辛い時期を過ごしたが、その時期を愛犬が癒してくれた。そして自分だけではなく、周りの人にも笑顔をもたらした。そんな愛犬からもらった愛に恩返しがしたいと考え、「ノアの箱舟」から名前を取り、犬専門の木工房の名前を Noahとしたのだそうだ。
オーダー家具を作る時、物によっては人体測定をしてその人にあったサイズの物を作ることもあるのだが、それは人間工学に基づいた公式のようなものがありサイズを求めることができる。しかし犬用の家具を作ろうとすると、その公式がないことに気が付いた。データがないのである。そこで新井さんはより良い物を作るために様々なことを学んだのだそうだ。
Noahの家具は安全性とより良いクオリティを提供するため宮城県登米市産の天然木と規定の厳しいドイツで赤ちゃんの物に使用が認められている自然塗料のみを使用し、シニア犬やハンディキャップをもつ犬でもストレスなく使ってもらえるように個々にあった物づくりをしている。今ではその取り組みが評価され県内だけではなく関東圏からもわんちゃんを連れてオーダーをしに来る人もいるそうだ。
もちろん日常的に使う家具以外にもバギーに付けるネームプレートや持ち運びしやすい記念撮影用の台、リード掛け、お店の看板など様々なものを製作している。
愛して止まない我が子(犬)のために、世界で一つのオーダー家具が欲しくなったら、まずは相談してみてはいかがだろうか。ちなみにNorhは各所で開催されるイベントにも出店しているためその時は工房はお休みとなる。Instagramでこまめに情報を発信しているのでそちらを確認していただき、かならずDMで予約をしてから訪れてみて欲しい。
(取材:NAOKO)
犬専門木工房 WOODWORK STUDIO Noah
【住所】川崎町大字今宿字小山岸43-1
【営業時間】11:30~16:30(季節により変動)
【定休日】月~水
【駐車場】あり
【Instagram】https://www.instagram.com/wws.noah/
【犬種条件】大型犬OK 工房内入室可 マナーパンツ・マナーベルト着用
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