とにかくやんちゃで威勢のいい愛犬ちゃん2号は現在4か月の女の子。毎日5才の先住犬を追い掛け回し、どんなに吠えられてもひるまない。そんな妹分を迎え多頭飼いを始めて約2か月。とうとう恐れていたことが・・・。
愛犬1号と2号との穏やかな生活を目指して通うパピー教室2回目のお話です。
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それは突然のことだった。
そろそろ起きる時間だという頃、愛犬2号のために用意していたトイレに1号がウンチをした。(いきなりウンチ話ですいません。)こんなことは初めてだ。普段1号はお散歩に出た時にウンチをする。それが家の中で朝方にしたのだ。しかも緩め。これはちょっとおかしい。1号を寝室からリビングに移動させ少し様子を見ているとソファーで大量の嘔吐。そして今度は自分のトイレに行って水のようなウンチと血便。血便というかお尻から出血!とりあえず、それをチャック付きポリ袋に入れ急いで身支度を済ませ、2号をリビングに移動させようと寝室に戻ると1号のベッドのそばに嘔吐した形跡を発見。夜中に吐いていたのだろう。自分の心拍数が上がるのを感じながらそれを写真に撮り1号を車に乗せ病院へ急いだ。
血便を調べた結果、人間でいう悪玉菌のようなものが大量発生しているということがわかり点滴と飲み薬を処方された。特に病気というわけではないらしい。ではなぜその悪玉菌が大量発生したのか??獣医師さんに尋ねると過度のストレスによりこのようになることがあると教えられた。
うわ~恐れていたことがとうとう起きてしまった!
2号が我が家に来てから毎日のようにストレスをため込んでいたのだろう。ご飯は必ず1号から、とか1号に対しいつも以上に「かわいいね~」「いい子だね~」「大好きだよ~」と声を掛けたりしていたのだが、そんなことではストレスは軽減されなかったようだ。まさか出血する程ストレスを溜めていたなんて・・・
ショックで泣けてきた。
でもこれは私も1号も乗り越えなきゃならないこと。乗り越えるためにはとにかく2号の縦横無尽に走り回るテンション高めの性格を少しでも落ち着かせる術を身に付けなくてはならない。
そんなこんなで少し憂鬱な気持ちを引きずりながら、2回目のパピー教室へ行ってきた。
まずはマイクロチップや名札がとても大事だというお勉強。
今年6月からマイクロチップの装着は一部義務化されるそうだ。このマイクロチップが装着されていれば、万が一迷い犬になっても動物病院や保健所に保護されれば帰ってくる可能性が高くなる。また同様に首輪などに名札をつけていることも無事に帰ってくる可能性を高めてくれる。
震災の時、地震の揺れによりドアや窓が壊れそこから外に出てしまった犬や猫が数多くいたらしい。パピー教室の小松先生はそんな被災犬の救護センターで働いていた経験からマイクロチップや名札の大切さを教えてくれた。
実際にうちの愛犬2号の首のあたりに読み取り機を近づけてもらうとナンバーが表示された。これで登録者の情報がわかるしくみになっているそうだ。よかった。ちゃんと装着されているということを確認できた。
座学の後は実践を交えたお勉強。
まずは「ご飯を守らないようにする」練習。
器にフードを入れ、食べているときに更にフードを足していく。これをやると人の手が怖くなくなり器を取り上げた時(=好きな物を取り上げた時)に噛んだり威嚇したりしないようになるそうだ。超くいしん坊な2号だが食べることに夢中すぎるのか、これは問題なくクリアできた。
次は「おいで」の練習。
名前を呼んでそばに来てくれれば大成功なのだが、まだまだその段階には至らず、まずは手の中におやつやフードを握ってそれについてくるように誘導する練習。手についてきたら「おりこう」とほめての手の中のおやつを与える。その動きに慣れてきたらついてきたときに首輪を触って、それから「おりこう」とご褒美。小さい犬種なのでちょっと腰が痛くなるがこの練習はとても大事だと感じた。
これがうまくいけば今度は「おいで」と声を掛けてやってみる。近づいてきたら「おりこう」とご褒美。これを繰り返すことで呼ばれて近づくとご褒美がもらえる!と犬に良いことがおきることを覚えさせるのだそうだ。
最後は仰向け抱っこの練習。
先生が犬のぬいぐるみで手本をしめすと、今回も一緒に参加してくれている1号パパが「ムリ、ムリ、ムリ」と横で騒いでいる。これには私も同感だった。
すると先生は2号をすっと仰向け抱っこして見せてくれた。2号も暴れたり噛んだりすることなく、おとなしく身を任せている。何か魔法でもかけられたのだろうか。
この仰向け抱っこはエネルギー発散後や眠くなっているときにゆっくりとやるのがポイントで、抱っこしたら足や肉球、お腹などを普段から触ることで病気の発見につながることもあるそうだ。また病院でレントゲンやエコーなどを撮る時には仰向けにさせてやらなくてはいけないらしく、小さいうちから慣らしておくとわんこ自身の負担も少なくなるようだ。
今回習った「おいで」と「仰向け抱っこ」は今まさに2号に必要なしつけだ。
1号のためにも帰ったら早速練習をしなくては!少し焦りのある私の横で「知らないことを知ることで2号の成長より自分が成長している感じがして楽しいな~」と言っている1号パパが、なんだか楽しそうでそうでそれはそれで何よりです。~NAOKO~
前回のお話・「その2 パピー教室の扉をたたく」 はこちら
次のお話・「その4 周りはみんなおりこうさん」はこちら
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