11月10日、抜けるような青空が広がった日曜日、『どうぶつフェスタ in MIYAGI 2024』が開催され、オープンの10時前から会場はたくさんの来場者でにぎわっていた。昨年までは勾当台公園で開催されていたこちらのイベント、仙台市役所市庁舎工事のため今回はあすと長町杜の広場公園へお引越ししての開催となった。
「会場が変わったことで来場者が減るんじゃないかと心配しました」と話してくれたのは今回のイベントの実行委員長である公益社団法人仙台市獣医師会副会長の荻原輝紀先生だ。「お天気にも恵まれ無事に開催できたので良かったです。今回もたくさんの動物たちに参加してもらっていますので動物たちとの触れ合いを楽しんでもらいながら、我々獣医師や動物に関わっているお仕事をしている人の事を広く知ってもらえたら嬉しいです」
ステージで行われた開会式では先日取材をさせていただいた仙台市獣医師会会長の小野裕之先生が、「今日は是非『ワンヘルス』※という言葉を覚えて帰ってください」と挨拶をしていた。※ワンヘルス(One Health)=ヒトと動物、そして生態系(環境)は全て繋がっており、それらを健康に保つことが重要だという社会活動のこと
開会式の後ステージでは「長寿動物表彰式」が行われた。人の寿命も延びているが、ペットとして飼われている動物たちの寿命も徐々に伸びてきている。皆さんのペットは今何歳だろうか。今回表彰されたのは宮城県獣医師会と仙台市獣医師会が把握している犬や猫の中から、18歳以上の犬が82頭、19歳以上の猫が129頭ととても多くの長寿ペットたちだった。
ステージでは宮城県獣医師会から犬代表20歳のサスケくん、猫代表19歳のミタラシくん、ミタマちゃん、仙台市獣医師会から犬代表18歳のジョニーくん、猫代表24歳のルナちゃんが表彰され、それぞれの飼い主が表彰状を受け取った。
その後のステージでは緊急災害時同行避難体験とミルクボランティアのお話などとても興味深いプログラムが進行していった。
会場内を歩いていると多くの犬連れの来場者の他にペットは飼っていないけれどもイベントに来たというファミリーや昔飼っていたというシニア世代の方など幅広い層の人たちがイベントを楽しんでいた。特に子供たちが多く集まっていたのが東北愛犬専門学校の一日トリマー体験ができるブースや獣医師会が運営する一日獣医師体験のブースで、9時半から配布された整理券はあっという間に無くなってしまったようだ。
今はおうちでペットを飼っていないという小学3年生のいたるくんは、昨年12月に大好きだったハムスターが死んでしまったことをきっかけに獣医師になりたいと思うようになったそうで、獣医師体験のブースでは聴診器でモデル犬の心臓の音を聞いたりカルテを書いたりしてとても楽しかったと感想を教えてくれた。
その他にも迷子札を作るブースや仙台うみの杜水族館の移動水族館、宮城県食肉消費対策協議会の紙芝居などに多くの子供たちが集まっていた。
そんな様子を見ながら更に歩いていると緑のフェンスに囲まれたフィールドの中に見たことがある顔を発見。いつも松島離宮で開催しているペットフェスでドッグパフォーマンスを見せてくれているDearわんこののの香せんせいだ。この日はいつもの可愛い洋服ではなく訓練士のユニフォームを着てJKC公認訓練士として参加するそうで、心なしか緊張しているようにも見えた。
「働く犬のデモンストレーション」では相棒の音ちゃんときびきびとしたパフォーマンスを披露し、最後にはいつもののの香スマイルを見せてくれた。その後警察犬の訓練や災害救助犬の訓練などが披露され、最後にアジリティーを上手にクリアしていく訓練生たちのパフォーマンスが披露された。たくさんの観客に囲まれ声援が飛ぶ中、いつものように訓練の成果を発揮していた犬たちに惜しみない拍手が送られた。
この後もステージやフィールドではドッグだんすやどうぶつ○×クイズなどたのしくてためになる催しが行われた。また各ブースの工夫を凝らした展示や、たくさんの飲食ブースなどで賑わい、ペットを飼っている人も飼っていない人も動物の事を考える素敵な1日となった。
(取材:NAOKO)
⁂ARCHE!編集部では「犬潤」@inujun.nyanwan さんブースで撮影会を行いました(撮影会のワンちゃん達はこちら)。
撮影は大人@sendai.ps です。