皆さんは「モッフル」という食べ物をご存じだろうか。お餅をワッフルのように焼いたもので、外はさくっと中はもっちりとした食感でチョコシロップや生クリームなどと一緒にスイーツとして食べられていたものだ。20年近く前にブームがおこったが、最近では見かけなくなってしまった。
今回読者モデルのナルちゃんと一緒にお邪魔した『Sun & Moon Café』は、そのモッフルが食べられるというちょっと珍しいお店だ。

店主の相良さんは仙台市出身だが、以前の仕事の関係で岩手県の一関市に20年以上住んでいたそうだ。一関といえば「全国ご当地もちサミット」(現在は「もちフェスティバル」という)を開催する程、餅文化が受け継がれている地域だ。そこで相良さんはモッフルと出会う。それまで食べてきた餅とはまるで違うモッフルにハマり、家庭用に販売されていたモッフルメーカーを使って娘さんと作って食べたという楽しい思い出があるそうだ。
仙台に戻ってきてから、以前はパン屋だったところを改装し、ハンドドリップのコーヒーと思い出のモッフルのお店として『Sun & Moon Café』をオープンさせたのが2年前。席は6席と可愛らしいお店だが、昨年の10月、新たな1席が加わってそこがわんこOKの席となった。


お店で出しているモッフルは8種類。そこにお昼はランチプレートが加わってくる。ハムとチーズがサンドされたモッフルにハンバーグとサラダが付いたお食事系のモッフルだ。モッフルはスイーツと思い込んでいたので食事になるのかと驚いたが、考えてみればお餅だもの。もとは米だもの。ハムやチーズ、醤油やソースが合わないわけがない。と考えるとモッフルの世界は奥深いものなのかもしれない。ランチプレート以外にもハムとチーズがサンドされたものがいくつかあったので、甘い物が苦手な人でもモッフルは楽しめる。とはいえ、やはりスイーツ系が好まれるようで、こだわりのバターを使用したあんバターモッフルが一番人気なのだそうだ。

今回はオーナーおすすめの「雑穀グラノーラアイスモッフル」を用意してもらった。岩手県の雑穀米などを加工したグラノーラがモッフルの食感にアクセントを加えてくれる。しかもなんだか健康的。こちらの「岩手雑穀米グラノーラ」は販売もされているので自宅でアイスやヨーグルトにかけて食べたり、ちょっとしたプレゼントにもおすすめだ。

そのグラノーラの横には見たことのあるパッケージのコーヒーが並んでいた。なんとこちらのお店では以前ARCHE!でご紹介したわんこと一緒に入れるカフェ『茶房クレイン』のコーヒーを使用しているのだとか。店内でいただくときはずらりと並んだ素敵なコーヒーカップの中から好みのカップを選んで飲むことができるそうだ。
またこちらのお店では毎月アート展が行われている。
店の客として来ていた画家の何気ない一言で始まったアート展だが、様々なアーティストの個展の場として人気があるようで、年内のスケジュールはもうすでに決まっているのだとか。気になる方は是非インスタをチェックしてみてほしい。

相良さんは今後、仙台味噌やあぶら麩など地元宮城の食材だけを使ったモッフルメニューを開発していきたいと考えているそうだ。モッフルの可能性を信じて、食事系とスイーツ系の両方のみやぎモッフルができることを楽しみに待ちたいと思う。
そうそう、モッフルは冷めると硬くなってしまうのでテイクアウトはやっていない。だからぜひ予約して愛犬と一緒に出来立てを食べに行ってみてはいかがだろうか。
(取材:NAOKO)
Sun& Moon Café
【住所】仙台市青葉区八幡2-16-26大沼ビル1F
【電話番号】022-204-2004
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】日・水曜
【駐車場】2台分
【Instagram】https://www.instagram.com/sun_moon_cafe_sendai/
【ペット】店内に1席・大型犬 OK・ペット用食事なし・マナーウエア着用・要予約

★ARCHE! MODEL ナル
