川崎町というとみちのく杜の湖畔公園を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。季節の花が咲き誇り、その広い敷地は愛犬との散歩に最高のロケーションだ。公園内にはドッグランもあるので元気に走り回らせたい場合はそちらを利用するのもいいだろう。しかし残念ながら昨年あたりから、このあたりもクマ出没の影響で入場規制や休園になる日もあるようで、せっかく遊びに行ったのに臨時休業でしたという声も聞こえてくる。そんな中、杜の湖畔公園の近くに今回お邪魔した『ドッグパーク川崎』がオープンした。

もとはカバン工場だった建物をリノベーションしたという『ドッグパーク川崎』は大きな建物で2階建て。1階は受付とわんこ用の洋服やおやつなどの物販、そしてカフェとなっているのだが、この空間がなんともおもしろい。広いカフェスペースに置かれた家具は和風・洋風と様々で、マッサージいすやウエディングドレスを着たマネキンなど、ドッグカフェでは普段見ないものばかりが置いてある。いろいろとツッコミたくはなるのだが、ここは後のお楽しみに取っておいて、まずはメインの室内ドッグランのレポートから。

受付で混合ワクチンと狂犬病ワクチンの接種証明書を見せ(初回・更新時のみ)1年間有効の会員証を発行してもらう。この会員証、10回利用で1回無料になるそうなので失くさないように気を付けて。その後利用時に付けておくパスと使い捨てのスリッパを受取りドッグランのある2階へ階段を上っていく。
上り切ったところにシューズロッカーがあるのでそこで使い捨てスリッパに履き替えたらドッグランの入口へ。その入口の向かいにはたくさんのフォトスポットが置いてある撮影コーナーがあるのだが、ここは飼い主の楽しみよりも愛犬の楽しみを優先してまずはドッグランへ。室内のドッグランなのでマナーパンツやマナーベルトの着用はお約束。みんなでマナーを守ってクリーンなドッグランを楽しもう。


さすが県内最大級の室内ドッグラン。約200平米あるというこのドッグランはボールを投げてもってこいの遊びもかなりダイナミックにできる広さだ。これだけの広さがあったら小型犬と中型犬と2つの部屋にすることもできたと思うが、それをせずに小型犬専用としたのは潔い。小さな体で思いっきり走る姿はとても嬉しそうで、飼い主も愛犬ののびのび走る姿を見ることができ幸せな時間を過ごせるだろう。




思いっきり走り回って愛犬の本能が満たされたなら、今度はちょっと飼い主の楽しみに付き合ってもらおう。
ドッグランを出たところにある撮影コーナーも広々としており、そこには撮影スポットが7つ(取材時)も用意されている。1つ1つしっかり作り込まれているこの撮影スポットは、赤ちゃんのお昼寝アートを得意とするフォトグラファーほんだひろみさんの作品だ。さらに自由に使えるわんこ衣装や小道具なども置いてあるので愛犬をデコレーションしてみよう。普段なら嫌がる愛犬でもドッグランで満足した後ならば、協力してくれる…にちがいない。ちなみにこの撮影スポットは季節ごとに変わるそうなので、次はどんな風になっているか、それも楽しみの1つになるだろう。



さて2階で十分楽しんだ後は1階に下りてきてお茶タイム。おいしいコーヒーとケーキの他、愛犬と一緒に食べられる数種類のパンもおすすめ。またわんこ用のプリンも販売しており、これは今回取材に同行してくれたけだま&おにぎりブラザーズの大好物らしく、あっという間に平らげてしまった。



それにしても気になるインテリア。様々な様式の家具やマッサージチェア、そして壁面には陶器や小物など様々なものが飾ってある。しかしその中もっとも目を引いたのはウエディングドレスのマネキンだ。いったいなぜドッグラン施設にこれらが置いてあるのだろうか…。
お話を伺ったのはオーナーの廣田友希さんと店長の廣田智美さん。二人は姉妹で愛犬家。そして友希さんは管財物件やリサイクル関連業務を行う会社の代表取締役としての顔も持つ。仕事がら什器や家具なども扱うため、それをドッグパーク川崎で利用しているとのことだった。ウエディングドレスのマネキンが置いてあるのは花嫁衣装のストックが大量にあるということで、今後貸し出しをしていこうかと準備しているとのことだった。新郎や親御さんの衣装もあるそうなので、愛犬も一緒に杜の湖畔公園でウエディングフォトの撮影なんていうのもよさそうだ。

本業も多忙だという友希さん。それなのになぜ姉妹でこんなに広いドッグラン施設を立ち上げたのか。その背景には、自分たちの愛犬、そして同じ悩みを抱える飼い主たちへの強い思いがあったようだ
廣田さん姉妹が一緒に暮らす愛犬のイタリアン・グレーハウンドは「寒冷凝集素症」という病気を1歳の時に発症し、耳が少し欠けている。赤血球が低温にさらされるとお互いがくっついて固まってしまい、皮膚炎や皮膚の脱落を起こすという病気だ。だから少しでも寒い日は症状が出ないように細心の注意が必要となる。もう1頭、愛犬のシュナウザーは花粉症や食物アレルギーなど重度のアレルギー体質。花粉が飛ぶ時期はあまり外に出すことができず、また口にする食べ物は何が入っているか必ず確認が必要だ。そんな2匹のために、そして同じように病気やアレルギーをもつわんこたちのために、「弱者に寄り添う施設が必要」という熱い思いで小さなわんこたちが思いっきり遊べる室内ドッグランを始めたというわけだ。
リードを離してわんこたちがフリーで過ごせる2階では誤飲誤食がおきないように、人もわんこも飲食禁止となっている。アレルギーの怖さを知っている二人だからこそ、決めたお約束だ。ドッグランでの呼び戻しや撮影の際の目線調整におやつを使いたくなるが、そこは他のもので代用して、あとで1階のカフェスペースでおいしいおやつをプレゼントしよう。
今回訪れた川崎町にオープンした小型犬専用屋内ドッグラン『ドッグパーク川崎』は広いだけではなく、わんこのことを第一に考えた姉妹のやさしさと信念がそのまま形になった場所だった。そして梅雨や猛暑、クマの出現といった日々の環境に左右されない、安心してのびのび利用できる素敵なドッグランだ。
(取材:NAOKO)
ドッグパーク川崎
【住所】川崎町川内七曲山176-9
【電話番号】0224-87-8768
【営業時間】10:00~18:00
【定休日】木曜
【駐車場】あり
【Instagram】https://www.instagram.com/dogpark_kawasaki/
【ペット】小型犬(10kg)のみ・ペット用おやつあり・マナーウエア着用・カフェマット持参
~マナーを守って利用しましょう♪~
★ARCHE! MODEL けだま&おにぎり
















