とにかくやんちゃで威勢のいい愛犬ちゃん2号は現在4か月の女の子。毎日5才の先住犬を追い掛け回し、どんなに吠えられてもひるまない。少しずつ落ち着いてくるんじゃないかと淡い期待を抱いているが、なんだかおてんばぶりが加速しているような・・・。
これは愛犬1号と2号との穏やかな生活を目指して通うパピー教室の第3回目のお話です。
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先住犬の愛犬1号の下痢・嘔吐は止まった。ただストレスがなくなったわけではないだろう。追い掛け回す2号の存在に少し慣れたのか、はたまたお薬のおかげなのか。引き続き注意が必要であることは変わりない。
とりあえず、2号を部屋に解き放つときは1号を抱っこ、もしくは2号にリードをつけて行動範囲を制限し1号に飛びかからないようにしている。でもこれってやっていいのだろうか、2号の成長に悪影響はないのだろうか。不安を抱えながらまた1週間がすぎた。
さて、今回はパピー教室3回目。
2号の他に前回一緒だった福くん、今回はじめましての愛菜ちゃん、そして今日がパピー教室デビューのジュエルくんと一緒にお勉強。
まずはいつものように飼い主以外からおやつをもらい人慣れの練習。
その後今日は歯磨きに関してのお勉強。モニターに映し出された画像をみながらその大切さを教えてもらう。その間、わんこたちはヒマになってしまうので、それぞれの飼い主の足元でマットに隠されたおやつを探すゲームを楽しんでもらう。これは嗅覚を使い集中力を養うのに良い方法らしい。
モニターに映っている犬の顔は歯周病が原因で一部が赤くただれ肉が見えている状態。これは細菌が歯ぐきから体内に入り溜まった膿が爆発して皮膚に穴をあけたというとても怖い写真だった。歯周病による細菌は血管を通って体内に行きわたり内臓疾患をおこす可能性もあるのだそうだ。「わ~歯が汚い」とか「お口くさ~い」だけの話ではすまなくなる。
歯周病の犬の口の臭いのサンプルを嗅がせてもらった。先生の言う「ザリガニの入っていた洗ってない水槽の臭い」という表現がぴったりだった。
そんな大事なお話を聞いている時の2号の落ち着きのないこと。おやつを探し終えると、もっともっとーとばかりにずっとピョンピョン飛びはねてあちこち動き回っている。ほかのわんちゃんはみーんなおとなしく座っていたり伏せていたりして本当におりこうさん。あぁなんでうちの子だけ・・・。
2号を落ち着かせようと抱っこをしようものなら噛みついてくるのでそれもできず。
スタッフの方がそんな様子をみてマットにおやつを足してそちらに集中するようにしてくれたけど本当に2号は落ち着きがない。パピー教室に来る前に1号と一緒にしっかりお散歩してきたのに全くの疲れ知らずだ。お願いだから早く電池切れになってくれ~。
そうこうしているうちに、早速、歯磨きの練習―。といってもいきなり歯ブラシを使っての歯磨きはどんなパピーちゃんでも怖がるのでまずは口周りを触り、それが慣れたら指で歯を触ったり唇をめくったりして少しずつ触られることに慣れてもらうのだそうだ。
説明を聞きながら横にいる1号パパを見てみると明らかに目を見開き驚いている様子。うちの子の口を触る!?歯を触る!?無理無理無理―!!と顔に書いてあります。
正直、もうすぐ乳歯が抜けるだろうし、永久歯が生えてきてからきちんと歯磨きをしよう~なんて思っていたけど・・・やはりこれは今のうちに慣れさせなければならない。とくに2号はこのまま大人になったら本気で噛むようになるかもしれないのだから。
さぁ1号パパ、頑張って!!!
もちろんこれもおやつをあげながら少しずつ練習していく。歯磨きするのにおやつをあげるというなんとなく矛盾しているような気もするが、今はとにかく慣れさせることが第一。
ちなみに犬は歯ぐきから出血しやすいので歯ブラシは犬用のやわらかい物を使う方が良いそうだ。(人間の赤ちゃん用の物では固いそうです)
また歯磨きガムだけでは十分な歯磨きというのは難しいらしい。犬にもよるが特に幼い犬は食べ物をあまり噛まずに丸飲みすることが多いのでガムの効果は期待できないとのこと。確かに2号はフードを噛んでいる音を聞いたことがない。だからやたらご飯を食べるのが早い。さっさと食べて1号の食べているご飯を狙いに行くから今はゲージの中でご飯タイムを過ごさせている。
まぁ初日から合格点は出ないけど、少しづつ触ることに慣れてもらいましょう。2号も1号パパも。(後日私も練習していてしっかり噛まれました泣)
歯磨きのお勉強の次はオスワリの練習。何も言わずフードを持った手をグーにしてそれを鼻先から上にあげてわんこがストンと座ったらご褒美をあげる。
これができるようになってから「オスワリ」という声をつけて覚えさせるのだそうだ。動作を見て指示に従うことができれば、例えば外で騒音の中でも動作で指示を出すことができるというわけだ。これはみんな割とすぐにできていた。うちの2号もすでに習得済みだったのでみんなと足並みをそろえることができた。
この後また診察室に入り診察台の上に乗り体重を図ってもらいながら今日はバリカンの音を聞かせてその音になれるように練習をして本日のパピー教室は終了。
福ちゃんと愛菜ちゃんは今日が最後のパピー教室だったらしく、最後にテストを受け、無事合格し卒業となった。
先生は卒業してからが本当のしつけのスタートだとおっしゃっていた。パピー教室でやったことをいつも繰り返し行うことが大事だと。家に帰ったら2号の歯磨き練習だけでなく、1号の歯磨きもちゃんとやるようにしなければならないね、1号パパ。 ~NAOKO~
前回のお話・「その3 危惧していたことが起こってしまった」 はこちら
次のお話・「その5 形勢逆転!?いやいや・・・。」はこちら
オノデラ動物病院 パピー教室
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