犬や猫を飼っている人はそのペットを見つめたり触れたりすることで幸せホルモンの「オキシトシン」が分泌される。そんな話を耳にしたことがあるのではないだろうか。このオキシトシン、別名「幸せホルモン」というだけあって幸せな気持ちになる・ストレスの緩和・集中力向上・不安減少・ポジティブ思考などの効果をもたらすらしい。
実はこのオキシトシンを増やすといわれている「テアニン」という成分が抹茶には豊富に含まれている。抹茶の優しい甘味成分がテアニンなのだそうだ。
それに加えて今話題の抗菌作用や免疫力をアップするなどの効果もあり、まるでお薬のような飲み物なのだ。
ネコ店長がいるという情報を得て今回は「茶道具 青峰堂」さんへお邪魔した。
ネコ店長補佐の肩書を持つ店主に抱っこされて早速店長が登場。ちょっとおネムだったようだがネコ店長の「のんこうちゃん」(女の子・通称のんこ)は手始めに「お手」の一芸を披露してくれた。そしてその後挨拶を交わすととてもフレンドリーに迎えてくれた。
お店はここで46年ほど商売をされているとのことだが、ネコ店長が現れたのは10年ほど前だそうだ。敷地内にあるパン屋さんの周りを1匹の子猫がうろうろしていた。それをみた店主夫妻が保護し、去勢手術をして元の猫の世界に戻そうと思っていたそうだ。その時のしるしが桜耳としてのんこちゃんには残っていた。しかし季節は冬。寒さに耐えられないのではないかと心配に思い、しばらく預かるつもりでいたのがいつのまにかお店の看板猫になってしまったということだった。
のんこちゃんが来てからお店の商品がどんどん猫化していった。茶道具といえば和柄のしっとりとした高級感のある物が常だと思うのだが、ここ青峰堂さんには猫のシルエットや肉球が模様に加えられた思わず手に取りたくなるようなかわいらしい抹茶椀、茶筅、なつめなどの茶道具がある。
そして他にも、ハンカチ、エコバック、靴下、扇子、マスクなど、茶道具だけではなく、ネコ柄の商品がたくさん並んでいる。
「お抹茶」、「茶道具」、なんて聞くと敷居が高くてお店に入るにはかなりの勇気が必要になる。というか、茶道を嗜んでいなければこういったお店には入ることはないだろう。でもここならネコちゃんグッズだけを買いに行くのでもいいのだ。ネコ好きのお友達のプレゼントを探しにいってもいい。しかし、沢山あるネコ柄の商品をみていると、その流れでかわいい小ぶりな抹茶椀が欲しくなるかもしれない。野点抹茶セットなんてみたら肉球マークの入った茶筅でしゃかしゃかやってみたくなるかもしれない。
いいんです!作法なんか知らなくても。(と私がいうのもなんだが・・・)
茶道を習っていたうちの母親が遺した茶道具で見よう見まねで父親がたててくれたお茶はとても美味しかった。甘いものを食べながら抹茶を飲むひと時は安らぎを与えてくれた。冒頭に書いた抹茶=幸せになれる飲み物、実はこれ店主に教えてもらった話なのだがまさにその通りだと思う。
青峰堂さんでは本気でお茶をたてたくなった方のために茶道教室もおこなっているそうだ。しかも裏千家・表千家どちらの教室もやっている。
他に月に一度本職の職人さんを招いて和菓子作り教室や不定期でお香づくり、水引で猫のストラップづくり、がま口財布づくり、着付け教室などの講座もいろいろとやっている。
気になる人はフェイスブック、インスタ、ツイッターなどで発信されているので要チェックだ。
そうそう、取材後に一服いただいたのだがその時出していただいた和菓子「猫のねりきり」がとても美味しかった。これは青峰堂オリジナルの和菓子で毎月22日前後に販売されるとのこと。要予約商品なので味わってみたい方は是非お店に電話してみてほしい。
なお、のんこ店長に関しては不定期出社とのことなので会えないこともあるということをご了承いただきたい。SNSではプライベートショットなども見られるようなので合わせてチェックしてみてください
【店舗情報】茶道具 青峰堂
【住所】〒982-0805 仙台市太白区鈎取本町1-17-20
【電話】022-245-5387
【営業時間】Open 10:00 – Close 18:00
【定休日】 日・祝日
【ホームページ】 https://seihoudou.blog.fc2.com/
(取材:ナオコ)
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