とにかくやんちゃで威勢のいい愛犬ちゃん2号は現在3か月の女の子。毎日5才の先住犬を追い掛け回し、幾ら吠えられてもひるまない。ひるむどころかどんどんエスカレートし、しまいには白目をむいて飼い主に噛みついてくる。そんなこんなで育児ノイローゼになる前になんとか穏やかな日常を取り戻すべく、扉をたたいたパピー教室のお話です。
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パピー教室に通うと決めた時、愛犬1号の時のように私一人で通うつもりだったが、1号パパから「おれも行く」の嬉しいお言葉をいただいた。犬のしつけは家族みんなでやらなければ効果がない。だが、私がああして、こうして、としつけの仕方を話すよりも他人の「プロ」に話された方が、きっと素直にそして真剣に受け止めてくれるだろう。そんなことが頭の中を駆け巡り、心の中では「よっしゃー!!」とガッツポーズをしていた。
さて、パピー教室初回はビーグル犬の女の子「ハルちゃん」と一緒にお勉強。ハルちゃんの所はお父さんと小学生の息子さんが参加していた。
まずは人に慣れてもらい、「人は怖くない存在」だと覚えてもらうように家族以外の人からおやつをもらい人慣れをさせましょう。ということで先生やスタッフの方からおやつをもらう。
その流れでハルちゃんの所のお兄ちゃんからも2号はおやつをもらうことになる。
「えぇ~!大丈夫!?嚙みつかない?」
緊張が走った。大人ならまだしもお子さんに、もしものことがあったら・・・。しかしこちらのそんな心配をよそに2号はとても上手におやつをもらって食べていた。あら、かわいい。
次はアイコンタクトの練習。名前を呼び、こちらを見たらおやつをあげて「見たらご褒美がもらえるんだ♪」と覚えてもらう。これが簡単そうでなかなか難しい。まず、うちの子は名前を憶えていない。だからついつい連呼したくなってしまうが、それはNG。そしてちょっとでも見たらすかさずご褒美なのだが、タイミングがなかなか合わず「え?今みた?見たの??」と戸惑ってしまう。息が詰まる。だがこの息が詰まるのは犬にとって攻撃の体制と思わせてしまうらしいので呼吸をしながらタイミングを合わせてやらなければならないのだそうだ。
今度はフェルト生地で作られたロープを使って引っ張りっこをして遊ぶ。遊びながら甘噛みをさせないように覚えさせるため、歯が少しでも当たったら遊びをやめる。そして落ち着いたらまた遊び、歯が当たったら遊びをやめる。これを繰り返すのだが、それまで静かだった1号パパから「うわ~遊び方間違ってた~」と突然心の声が漏れだした。ふふふ、気づきって大切よね~。なんだか嬉しくなってきた。
次は「できるようになりたいけど滅茶苦茶怖い」体を触る練習。
ハンドコング・・・手の中におやつやご飯を入れて軽く握って犬が鼻先をこぶしに突っ込みながら食べているうちに耳、体、しっぽ、足など色々なところを触りまくる。
これができれば耳の中も見られるし臭いもかげる。これは是非できるようになりたい!
実は愛犬2号はうちに来た時からなんだか臭くて、それが顔なのか耳なのかお尻なのかよくわからず、確かめようとすると暴れまくり抱っこしている指や鼻に噛みつくので未確認のままになっていた。
早速こぶしにドライフードを握り、1号パパが挑戦。なんだかあっという間にご飯を食べられ、1号パパはさらっとちょろっと触っただけ。もう一度やるがやっぱりすぐに食べ終わり離れていく。ちが~う!!こぶしをゆるゆるにしたらただご飯をあげただけになるでしょー!匂いはするけどなかなか食べられないという状態をつくり時間を稼がなきゃー。
「え?食べさせるんじゃないの?」 ・・・f(^^;あのーそれじゃぁ趣旨が・・・。
さぁ気分を変えて、今度はおでかけ(?)です。病院でやっているパピー教室ならではのプログラム、犬に歩かせて自分で診察室に入れるようにする練習と診察台に乗っておやつをもらいながら聴診器をあてられることに慣れさせる練習。これは確かパピー教室の時、毎回やっていたような気がする。愛犬1号はこの練習のおかげで病院が嫌いではなく育ってくれた。
だがそんな1号もパピーの時はなかなか診察室に入れなかった。どんな部屋かまだ知らないはずなのに、入口の境界線がまたげなかったのだ。だがしかし、愛犬2号はすんなり部屋に入り診察台で余裕でご褒美を食べている。やっぱりこの子は度胸がある。
診察台で体重も量ってもらって教室に戻ると、最後に子犬同士で遊んで犬社会のルールを学んでいくという危険極まりないことをやるという。ビーグルのハルちゃんはなんとうちの愛犬2号と同じ誕生日で同い年。犬種の差で体は2号より大きいが、凶暴さでいったらうちのがかなり上をいっている。
そんな2匹を遊ばせるなんて~!!
フリーになったハルちゃんと2号。なんだろう、このほほえましい光景は。近づいたり離れたり、隠れたり探したり。うちで1号を追い掛け回している2号とは思えないおしとやかで可愛らしい行動をとっている。なんだか拍子抜け。
一通りお勉強が終わり給水タイムに水をがぶ飲みし、トイレに誘導されておしっことうんちをした2号ちゃん。やはりあなたは肝が据わっている。1号は水もトイレも緊張してだめだったのにあなたは初回でクリアしちゃったのね。これはこれで、この先が楽しみになってきた。
帰りの車の中で「2号は問題児だと思ってたけど普通の子だったねー。安心したー。愛情が深まったよー。楽しかったなー。」とかなりご満悦の1号パパ。あと5回のパピー教室が終わり卒業するときには泣いちゃうんじゃないかな。頑張って2号パパにもなってくださいね。
いっぱいお勉強したから帰ったらぐっすり寝るかもね、と先生に言われていた2号はうちに着くなり元の2号に戻りエンジン全開で1号を追い回しております・・・
でもきっと大丈夫。未来に光が差してきた。聞き分けのできる子に、そして1号と仲良く並んで日向ぼっこする日がいつか来ることを願って、また来週パピー教室に行ってまいります。~NAOKO~
前回のお話・「その1 パピー教室の扉をたたく」 はこちら
次のお話・「その3 危惧していたことが起こってしまった」はこちら
オノデラ動物病院 パピー教室
【住所】利府町中央1丁目10-4
【電話番号】022-767-7566
【受付時間】月~土9:00~12:00 16:00~18:15 日・祝日9:00~11:45 ※火曜日は休診日のため除く
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