往診専門の獣医師、浜口先生の「訪問アニマルクリニック浜口」が仙台市泉区の鶴が丘団地の中に「あにまるロック診療所」を開院した。訪問診療時間以外の時間(朝の6時から9時までと夜の6時から9時まで)は、ここに行けば移動しない浜口先生がペットの診察をしてくれる。
今回はこのあにまるロック診療所のお話ではなく、この診療所の2階にできた「保護猫るーむ」に関してのご紹介。
診療所の奥の階段を上るとグリム童話に出てきそうな扉に「CAT」の文字。中にいる保護猫ちゃんたちが逃げないように、その扉を開け前室に入り1つめの扉を閉めてから次の扉を開き部屋の中に入っていく。
部屋に入ってまずびっくりしたのは、猫にとって遊園地のような、アスレチックのようなとても楽しそうなお部屋になっていたというところ。猫の好きなキャットウォークやキャットタワー、吊り橋などがいたるところに造り付けてあってちゃんと隠れられる場所もある。掃き出しの窓には猫用の小窓も造られていてベランダで遊べるようにもなっている。リフォーム前のお部屋も以前の取材で見ていたので劇的な変化になんだかワクワクしてしまった。それにしてもこんな素敵なお部屋を忙しい浜口先生がデザインしたのだろうか…。
お邪魔した時は4匹の保護猫ちゃんがこのお部屋の中にいた。が、見回してもどこにもいない。実はこの保護猫ちゃんたち、かなりのびびりちゃん。人が入ってくるとさっと隠れてしまいチュールをあげてもなかなか出てこない。人の手が届かないのを知っているのか、近づいてもシャーっと言うわけでもなくただじっと小さくなって様子をうかがっている。せっかくこんなに面白い部屋にいるのに遊ばなかったらもったいないよ。
後日3匹の保護猫ちゃんが来る予定になっているとのことなので増えてきたときの変化が楽しみだ。
こちらの「保護猫るーむ」は5月2日(火)にオープンとなる。そして毎日が譲渡会。だが「まずは人慣れしてくれるようにみなさんに遊びに来て欲しい」とのことだった。こちらは入場無料。時間制限もない。
浜口先生によると、この「保護猫るーむ」は引き取り手が少ない成猫を対象に里親募集を行うそうで、ペットOKの住宅に住んでいてある程度健康な方であれば、ライフスタイルや年齢などにこだわらず、譲渡していく予定だ。
そして特に力を入れたいのは高齢の方にも積極的に里親になってもらうということ。
高齢になるとほとんどの人がペットを飼うことを諦めるがそんな人達にも進んで猫との暮らしができるようにしていきたいと考えている。
そのために、浜口先生は里親となった方が65歳以上の高齢の方で健康上の理由などでどうしてもその猫と暮らしていけなくなった場合は保護猫るーむに帰してもらうというシステムを導入。もちろんその猫の一生涯を最後まで一緒に過ごせることが理想なのだが、それができなくても大丈夫なので期限なしの長期ホームステイ先としてどんどん参加してほしいと考えている。
そんな思いを込めて始める「保護猫るーむ」。高齢の方だけではなくもちろん若い方も大歓迎。まずは保護猫の人慣れ活動に気軽に参加してみてほしい。
(取材:NAOKO)
あにまるロック診療所 「保護猫るーむ」
【住所】仙台市泉区鶴が丘1丁目30-3 鶴が丘プロムナードショップE号棟3
【電話番号】022-200-6154 または 080-4405-0196(訪問アニマルクリニック浜口)
【見学時間】平日 18:00~21:00/ 土・日・祝日 10:00~17:00
※スタッフ不在の場合もあるので見学ご希望の方は必ず事前に電話にてご予約ください。
【定休日】不定休
【駐車場】あり
【HP】https://animal-rock.com/
ちなみに…
素敵なお部屋は浜口先生の「坂上っぽく」と言った一言でできたそうです。あの坂上忍さんがやっている保護施設「さかがみ家」を意識して依頼したそうで、愛犬愛猫の空間づくりを得意とする株式会社GACがそれを形にしたということでした。担当された方が私、NAOKOのアンテナにひっかかりましたので後日改めて取材させていただきます。
どうぞそちらもお楽しみに。
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