3月20日春分の日。この日は朝からどんよりとしたお天気で、時間が経つにつれ雨または雪になるという天気予報だった。そんな中、愛犬1号2号を連れて出かけたのは亘理町にある「鳥の海ベース」。ここで、小さなわんこイベント「わたり犬のワン祭り」が開催される予定なのだ。少し前にもらったチラシには「雨天決行・荒天中止」と書いてある。もしかしたら途中で暴風雨になれば中止になるかもしれないがとにかく行ってみよう!
会場となっている鳥の海ベースというのは、亘理町地域おこし協力隊のメンバーが手作りで完成させたRVパーク。昨年10月にオープンし県内外からたくさんの人がオートキャンプを楽しみにきている場所だ。
到着するとこれから天気が崩れるというのにもかかわらず、たくさんのわんちゃんたちが遊びに来ていた。今回のイベント用にドッグランも用意されていたので雨が降る前にひとっ走り。このドッグランの使用料は亘理町役場を通じて能登半島地震の義援金として能登町へ送られるそうだ。少し経つとやはりぽつぽつと雨が降りだし、まもなく本降りとなってしまったので、以前コンテナカフェとして営業していた建物の中へ避難した。
こちらのコンテナカフェはC-Cafeという名前で営業していたそうだ。現在は休業中でイベント用にこの日だけオープンさせた。本来なら外にテントを張り、出店ブースや休憩場所を作ってカフェで購入したものを外でいただくスタイルのイベントにする予定だった。ところがどう頑張っても雨の予報。急遽この日だけカフェの中へわんこも入れるようにしたとのことだった。暖かい室内ではわんちゃん同士の交流やお買い物、撮影などをそれぞれが楽しんでいた。
一通り見た後、カフェでは人用とわんこ用のサメサンドを販売していたので早速それを購入。サメは初体験。クセがあると思っていたが、まったくそんなことはなく白身のフライとしてとても美味しかった。このサメサンド、今回のイベント用に同じ亘理町の72cafeが開発し出張販売しているそうだ。
少し経つと主催者である亘理町地域おこし協力隊の高谷さんが、イベントに来てくれたわんちゃんたちにプレゼントを配り出した。わんちゃんの名前を聞きながら来場者とコミュニケーションをとっている。その後もわんこがピンを倒すわんこボーリングなどのイベントで楽しませてくれていた。そんな風景がほっこりとしていて心が温まるのを感じた。
高谷さんは夫婦で亘理町地域おこし協力隊として仙台から移住してきた。ふたりは亘理町の交流人口を増やすことを目的とし、様々な活動をしながらRVパーク「鳥の海ベース」を運営。RVバークの利用者の6~7割が犬を連れていることや自身も犬を飼っているということで、犬との時間を楽しめる何かを探し初めてドッグイベントを開催。今回は残念な天気だったがまた秋にイベントを開催したいと考えているそうだ。ドッグランももっと大きくする予定だということなので、できればわんこのサイズ別にスペースを作ってもらえたらいいなーなんて思ったりして。
また元C-Cafeもわんこが入れるカフェに変えて改めてオープンさせようと考えているとのことだった。そうなったら亘理の鳥の海周辺はわんこたちで賑わいそうだ。
小さなイベント「わたり犬のワン祭り」。
少しパワーアップするかもしれない秋の開催も今からとても楽しみだ。(取材:NAOKO)