太白区向山に鹿落坂(ししおちざか)という坂があるのはご存じだろうか。向山と青葉区の霊屋下にまたがる坂道で広瀬川と経ケ峯の間にある急斜面で鹿(鹿もしくは猪)が下りて来る坂ということで名づけられたそうだ。てっきり鹿が落ちてくるほど急な坂だからその名がついたのかと誤解していたのは私だけだろうか。
この鹿落坂にあるお蕎麦屋さん「鹿落堂」にお邪魔してきた。
こちらのお店では宮城県のお蕎麦がいただける。蕎麦と言うと山形・長野・新潟などを思い浮かべるが、実は国内のお蕎麦(そば粉)は70%が輸入されたものだそうで、もしかしたら蕎麦の有名な所でも海外のそば粉を使っている可能性があるのだとか。
そんな中、こちらの鹿落堂では県内産(鳴子川渡産)のそばの実を仕入れ、それを石臼で挽き、手打ちした10割蕎麦を提供している。そう、ここのお蕎麦は100%宮城のお蕎麦なのだ。
お店を始める前、オーナーの兵藤さんがあるところで宮城のお蕎麦を食べてその旨さに感動し、その味を広めたいという思いで7年ほど前にお店をオープンさせたのだそうだ。
食事は蕎麦のみとなるが、他に甘味も提供している。こちらもこだわりが詰まっており、あんこ、わらび餅、寒天など全てお店で手作りをしている。甘味に不可欠な甘みも体に負担の少ない粗精糖を使用。こちらは精製される前の砂糖であるため、精製された上白糖などと比較してミネラル類などの栄養素を豊富に含んでいるそうだ。15時以降のメニューにはあんみつやお汁粉、蕎麦粉のガレットなど甘味が充実しているのでお友達とお茶を楽しむのもいいかもしれない。
取材の日はお昼時間を外して伺ったのでテラス席で「甘味御膳」をいただいた。こだわり抜いた甘味は優しい味で広瀬川やその周りの風景を上から眺めながらいただけるのは至福の時間だ。そしてこのテラス席はわんこも一緒に過ごすことができるのがありがたい。
オーナーも以前犬を飼っていたそうで、家族であるわんことともに過ごせる空間を提供したいという思いでテラス席を用意しているそうだ。
このテラス席へ行くには店内を通らなくてはならないのだが、抱っこやバギー、また大型犬などの場合もささっと通れば問題ないそうだ。
これからの時期は寒くなってしまうが、暖かいブランケットなどを用意して宮城のお蕎麦やこだわりの甘味など、景色と共に味わってみてはいかがだろうか。
(取材:NAOKO)
鹿落堂
【住所】仙台市太白区向山1-1-1
【電話番号】022-395-8074
【営業時間】11:00~18:00(お昼のお蕎麦は15:00迄 それ以降は甘味タイム)
【定休日】なし
【駐車場】あり(お店の前と坂を上った所にあるローソンの向かいに第2Pあり)
※詳しくはホームページをご確認ください
【HP】https://www.shishiochido.com/
【ペット】テラスのみ・大型犬 OK・ペット用食事なし・マナーウエア着用
~他のお客様の迷惑にならないようにマナーを守って利用しましょう♪~
★ARCHE! MODEL りみちゃん