今日はちょっと足を延ばして山形へ。山形駅から車で5分ほどの住宅地に歴史を感じさせる蔵が突然現れる。代々受け継いだその蔵の持ち主が、大切な物をしまっていたであろう頑丈そうな蔵。山形にはこうした蔵が今もあちこちに残されているそうだ。

2003年、東北芸術工科大学の学生を中心に次第に壊されていく歴史ある蔵を後世に残そうと「ヤマガタ蔵プロジェクト」がスタート。その第1号として今回訪れた蔵が「灯蔵(アカリクラ)オビハチ」という名前で生まれ変わりカフェとして営業を始めた。残念ながらそのプロジェクトは終了してしまったが、その時の意志を引き継いで現在も多くの人が集う憩いの場として営業している。



この「灯蔵(アカリクラ)オビハチ」では外に用意された席はもちろん、店内の席もペットと一緒に利用することが可能だ。着いて早々、山形の暑さから逃れるように中に入るとまるでタイムスリップしたかのような空間がそこに広がっていた。初めて来たのにどこか懐かしく、時計の針が丁寧に時を刻むような落ち着いた雰囲気。この雰囲気を壊さないことを祈りながら同行してくれた愛犬1号・2号と共に席に着き、おすすめのランチを用意してもらった。




しばらくすると蔵にあったお膳に乗せて新メニューだという「山形牛のハヤシライス」が運ばれてきた。一口食べたら牛の旨味が口いっぱいに広がり小躍りしたくなってしまう。もちろん恥ずかしいので踊らなかったが、牛の脂とトマトの酸味が合わさって食欲がさらに増すくらい美味しかった。野菜やフルーツを使ったオリジナルのドレッシングでいただくサラダも新鮮でバランスがいい。これは皆さんにもぜひ食べてもらいたい。

食後にはやはりスイーツが欲しくなる。というわけで、山形の米粉と米油を使った「山形のシフォンケーキ」をいただいた。しっとりフワフワなシフォンケーキに添えられていたのはもち麦と小豆の炊き合わせ。独特な食感が食べていて面白く、また塩気が効いていて体が欲する美味しさだった。セットにカフェオレも頂いたのだが、欲張って「赤しそソーダフロート」もいただいた。夏にぴったりの赤しそソーダを「なんだか山形っぽい」と思うのは私だけだろうか…。


こちらのカフェではランチはもちろん、スイーツプレートや、ランチタイム後に食べられる小鉢がいろいろと付いた「オビハチ軽食セット」など、山形の食材を多く取り入れたメニューが豊富だ。またこちらの店では宴会もでき、時々ライブイベントなども開催するなど、様々なシーンで多くの人に喜ばれているようだ。もちろん愛犬家にも。
食事の間、何かを期待しながらじっとこっちを見ていた愛犬1号・2号。わんこ用のご飯はないのでちょっと後ろめたさを感じたが、素敵な空間で快適に一緒に過ごせたこの時間はとても貴重。

みなさんもこの猛暑でも楽しめる「灯蔵オビハチ」へタイムスリップしてみてはいかがだろうか。ちなみに平日は営業時間内いつでも予約が可能だ。土日はオープンの11時から12時までの1時間が予約可能となっている。宮城から行く際は、是非予約してからお出かけください。
(取材:NAOKO)
灯蔵オビハチ
【住所】山形県山形市十日町3-1-43
【電話番号】023-626-2737
【営業時間】火~土11:00~21:00・日 11:00~日没
【定休日】月曜
【駐車場】あり
【Instagram】https://kuraobi.com/
【ペット】店内及びテラス席OK・大型犬 OK・ペット用食事なし・マナーウエア着用・カフェマット持参・予約可能(平日及び土日11:00~12:00のみ)※無駄吠えしちゃうわんちゃんはご遠慮ください
~他のお客様の迷惑にならないようにマナーを守って利用しましょう♪~















